※好評につき会期延長となりました。〜10月9日(祝)まで

現代建築家が読み解く越後妻有の民家

「大地の芸術祭」第3回展では地域の文化の結晶である空き家や廃校が大きなテーマとなりました。
建物を作品会場として利用するだけでなく、オーナーを募集することによってさまざまな利用目的に対応した場所へと変えていきます。

妻有を含む日本の農村は、自然環境、時間、人々の知恵も含めて、実に豊かなものであるということを実感していただければ幸いです。


会期:7月22日(土)〜9月24日(祝)
田中文男・安藤邦廣・中村祥二・プロスペクター・みかんぐみ
入館料:大人500円、小中学生300円
(20名以上は大人400円、小中学生200円)
※大地の芸術祭共通パスポートをお持ちの方は無料


ディレクション:南泰裕
写真:佐々木光
監修:安藤邦廣
助成:ハウジングアンドコミュニティ財団
越後妻有の民は、半年の雪とともに1000年以上にわたって里山を基盤として暮らしてきましたが、戦後一貫して人口が流出し、今となっては過疎と高齢化、農地や森林の荒廃、地域社会の崩壊といった日本の中山間地域に通底する問題を抱えています。

現代アートによって地域の潜在力を呼びさます「大地の芸術祭」において、第3回展では地域文化の結晶である民家や学校が大きなテーマとなりました。空家となったこれら建物を作品会場として利用するだけでなく、オーナーを募集することによってさまざまな利用目的に対応した場所へと変えていきます。場を読み込んだアーチストがコミュニティのシンボルとなるような作品を提案すれば、それを受けた建築家は民家の骨格を新しい空間に読み替えることで応えます。連綿と受け継がれた民家という場を未来に開く実験がここにありました。

本展では、第3回芸術祭の大きな目玉である「空家プロジェクト」を建築サイドの視点から追った展示を行います。妻有の民家に隠された暮らしと知恵、豪雪に耐える家の構造、人の不在が漂わせる空虚感、そして民家が息を吹き返す過程などを、軸組模型や写真を通して紹介いたします。野外に広がる実際の現場と対応してお楽しみください。

地震、豪雪、大雨と度重なる災害に見舞われたこの2年間、アーチスト、建築家、地元工務店、サポーターらが協力して、家の片付け、雪かき、改修の設計、設置作品の検討を行ってきました。地域にとってかけがえのない文化資産である民家を地域に残して活用する「空家プロジェクト」は、下記の点において昨今の古民家ブームと一線を画します。

第一に、未来の地域の力として、他所から人を呼び込むこと、
第二に、民家に凝縮した地域の文化を読み解くなかで先人の知恵を発見すること、
第三に、地域の職人や工務店と共同して進めるなかで、地場産業の再生のきっかけとすること、
 これらを射程に入れたひとつのモデルは、越後妻有から広く世界に向けて発信されることでしょう。
>ページの頭に戻る。
copyright©まつだい雪国農耕文化村センター[農舞台]